JMPを使ったSASプログラミング
SASとのシームレスな統合
SASプログラムが好きな方なら、きっとJMPでのSASプログラミングも好きになるはず。
最近、ある大規模な製薬会社を私が訪れた時のことです。この企業の方々には、SASとJMPの両方をご愛用していただいているのですが、今まではSASとJMPを別々に使用していました。私は、マーケティング・グループの方々から、経営責任者に対して市場調査レポートを月次で提出する必要があると聞きました。抽出したデータからグラフを作成するために、マーケティング・グループの方々はSASデータをスプレッドシートへと変換していました。
JMP 7とSASとの連携を私がデモンストレーションすると、部屋はしんと静まりかえりました。そして、歯車は動き出しました。プログラマは、この機能を使えば今までの作業時間を短縮できることを、すぐに理解しました。動画や対話的なグラフは、市場データのトレンドを表すことができることも理解しました。データフィルタの機能によって、what-if分析を経営責任者がすぐに行えることも理解しました。1週間程かけていた仕事が数時間あまりで済み、経営責任者はより深い洞察が行えるようになることを理解しました。
JMP 7で何が起きたのか?
JMPは、データと親密な対話を行うためにSASが開発した製品です。JMP 7において、SAS®9との連携機能が追加されました。SASとの連携により、データのダイナミックなな視覚化をSASユーザにもたらします。SASプログラムとJMPを組み合わせることによって、さまざまなグラフとデータ探索を提供するSASアプリケーションを開発できます。
多くのSASプログラマは、SASデータからグラフを作成するための環境を欲しています。データ・インテグレーションや高度な統計分析のためにSASを必要とする科学者やエンジニアの方々にとっても、JMP 7の新機能は役に立ちます。JMP 7は、統合されたデータが蓄積されているSASのデータマートにアクセスすることができます。また、SAS/STAT®, SAS/IML®, SAS/ETS®, SAS/OR®, SAS/QC® といったプロダクトによる高度な統計分析を実行するためのポイント・アンド・クリックのSASアプリケーションを開発することもできます。
SASとの連携における特徴
JMP7では、SAS Enterprise Guide® などで作成されたSASのストアドプロセスを実行できます。
ストアドプロセスでパラメータを設定した場合、指定のためのダイアログボックスがJMP上に呼び出されます。ストアドプロセスにJMPスクリプト言語(JSL)を組み込めば、対話的グラフなどのJMP独自の機能も合わせて、エンドユーザに提供することができます。JSLには、ストアドプロセスを実行するための関数がすべて用意されています。たとえば、パラメータをもつストアドプロセスを呼び出すためのオリジナルのダイアログボックス、SASデータセットの変数を選択するためのリストボックスなどを作成できます。
JMP 7は、SASサーバ上に物理的に定義されたデータ(たとえば、LIBNAMEで割り当てたライブラリなどのデータ)にアクセスすることができます。また、SAS エンタープライズ・インテリジェンス・プラットフォームの認可モデルに基づいて、メタデータに定義されたデータにアクセスすることもできます。JMP 7では、SASデータを表示したり、先頭の数行だけのデータをプレビューしたり、データの列を選択したり、マウス操作だけでSQLを作成したりすることができます。
JMP 7では、SASプログラムを作成することもできます。作成したプログラムは、COMを通じてローカルマシン上のSASで実行したり、メタデータに定義されたSASサーバや、オブジェクト・スポーナが実行されている物理サーバ上で実行したりすることができます。JMP 7で導入されたエディタは、JSLやSASのコードに対応しています。SASのログやアウトプットもJMP上に表示させることができます。また、JMP 7では、SASコードを実行するためのJSLの関数も用意されています。これらの関数を用いてプログラミングすれば、SASによる分析をマウス操作だけで実行するためのユーザ・インターフェイスをJMPで作成することができます。
筆者について
Jon Weisz, Director of JMP Marketing
SAS Programming Using JMP 7
(PDF, 368KB, May 2007)

